将棋はなんで『対局開始』してから『お願いします』というの?
他のスポーツは『試合開始』を審判から宣言される前に、
お互い向き合って一礼してから試合開始ですが、
将棋の場合は立会人「それでは始めてください」→両対局者「お願いします」で、
パチッと指し始めます。
余談ですが、K1では試合開始を宣言されてから軽く握手したり、
自分のこぶしと相手のこぶしを合わせて挨拶などもありますが、
外国にはそういう作法(日本独自の作法ではない)を知らないとか『やらない』方もいたので、
挨拶をしようとしたらすかさず殴られたというようなケースも存在します。
当然その作法はルールではないので、相手の選手が反則になることはありません。
戻って、将棋は開始後すぐにパンチが飛んできたりする激しい競技ではありませんが、
どうして試合開始宣言後に一礼するのでしょうか。
よければ、逆に他の競技は、なぜ始まってもいないのに挨拶をするのだろうか?
も考えていただきたい。
よろしくおねがいします。
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ルールのことを申し上げると、日本将棋連盟は対局開始は挨拶の後と正式に定めています。ただし、挨拶しなかった場合でも即反則負けというようなことではないようです。
実際、女流棋戦ではありますが、第一回マイナビ女子オープン予選▲山下女流五段△小野アマ戦で、山下女流が挨拶なしで初手を着手したため、記録員が「待った」をかけ、やり直させたということがありました。
理由については、「それが作法」ということぐらいしか思いつきません。将棋が始まった頃からそのように決まっているのではないでしょうか。
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他の方もご指摘されていますが、正式には対局開始は挨拶の後となっていますね。
質問者様の補足の疑問にお答えすると、将棋における「立会人(記録係)」は、あくまで対局の補助的な役割を果たしているものであって、他のスポーツでいうところの「審判」とはちょっと性質が違うのです。
将棋の対局では、例えば勝負の決着の際でも、立会人が「○○さんの勝ち」と裁定するわけではなく、あくまで対局者本人の投了を持って試合終了が正式に決まります(反則があっても投了優先、というルールもあります)。
時計の件で話をすれば、対局開始を実質上決めるのはあくまで対局者の二人であり、記録係は開始を確認してから時計を押している、ということになります。
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合戦の作法である「矢合(やあわせ)」を将棋でも重んじているのではないでしょうか。
http://kazeoto.com/ikusanosahou.html
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英国で握手をするのは挨拶をするための方法です。
サッカーの試合で、レフリーが試合開始を告げる直前に両チームの選手が握手を交わします。もちろんサッカーの競技規則に載っているわけではありません。一般の社会常識に沿って行っているのです。
日本でいえば、頭を下げることが挨拶を交わすことになります。将棋で頭を下げるのは、サッカーで握手をするのと基本的には同じことです、
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アマチュアで立会人がいる対局を経験する機会なんて滅多にあるもんではなく(というかプロでも一握りでしょ)、基本的に「お願いします」で対局が始まるという認識なので、どうも言われていることがピンときません。
しいていうなら、立会人の「それでは始めてください」は百メートル走での「位置について、よーい」的なもので、「お願いします」が「どん」といったところでしょうか。ま、競技によっていろいろあっていいんじゃないですか。そういえば相撲はお互いの挨拶ってありましたっけ。にらみ合いはよくやってるけど。
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面白い疑問ですが、単純に「両者に不利益が生じず、挨拶するのに適当な、なるべく試合開始に近い時期」に挨拶しているだけではないでしょうか?
格闘技(柔道、相撲等)の場合、ご指摘の通り審判の合図後だとマナー無視で飛びかかる人が出るかもしれません。
球技ならば、試合開始時にはポジションに付いてしまう(野球など大半の選手がベンチに戻ってしまう競技も)ので、両者がまともに向かい合うことができません。
囲碁将棋のようなテーブルゲームなら、挨拶をすることでほとんど不利益が生じませんし、試合開始時も向かい合ったままです。
そもそも囲碁将棋において実質的に試合の始まる瞬間は「対局時計が押された瞬間」ですから、これを対局開始と解釈すれば、囲碁将棋も挨拶後に試合が開始されるということになります。
>補足
実質的な対局開始は対局時計の押された瞬間という話をしたのは、あくまでそうゆう考え方もあるという参考程度に言っただけで、私の回答の趣旨は「挨拶をすることで不利益が生じない」ということです。
mavel149さんの提案されたやり方なら
・正確な対局開始がいつか明確にできる
・持ち時間を挨拶によって浪費することがない
などがメリットになるでしょうが、その程度の僅かな時間は重要視されていないのだと思います。
もう少し見方を変えてみれば、挨拶をする最適なタイミングを図った結果、ボードゲームでは(審判の合図を開始と定義するなら)開始直後、格闘技では開始直前、球技では整列時に落ちついたということではないでしょうか?
「それは変だ、挨拶は開始前にすべき」という考え方もあるかもしれませんが、現在では少なくともそれが習慣を変えるほどには至ってないということだと思います。
>rackpersimmonさん
道場はともかく、大会ならアマチュアでも審判が合図しますし、プロの対局は記録係がすると思います。
ただその考え方を採用するなら、審判の合図こそが後付けで、本人達の挨拶の方が本質的な開始の合図ととらえることもできるかもしれませんね。
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